インサイダー情報に基づく取引が何故いけないかを社内研修で説明するのはかなり難しい

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【これは約 3 分の記事です】

情報セキュリティ研修と並行して、株取引におけるインサイダー取引についての注意も教育内容に含まれることがあります。

今のところ弊社では、インサイダー取引についての教育も含んでほしいと依頼されたことはありません。インサイダー取引が情報セキュリティの分野の問題かと言われると、ちょっと違うかと思います。

まだ私が自分の所属している会社の従業員教育だけ見ていた時期、インサイダー取引についての教育がありました。私自身はその講師をしたわけではなく、インサイダー取引については他の従業員と同じように教育を受けたのですが、違和感を感じたのは、

何故株取引においてインサイダー取引がいけないか

の説明の部分です。

インサイダー取引が何故行けないか説明するのはかなり難しい

その従業員教育での説明としては「法律で罰せられるからいけない」という説明でした。

情報セキュリティ講習を担当する私としては「どういう実害があるか」が説明されていない点でかなり違和感を感じました。

何故法律で罰することになっているかの背景がない。

が、私が仮にインサイダー取引について説明する講師だったとして、従業員に何故インサイダー取引がいけないことか、理解できるように説明するのは正直困難だと思います。

ものすごくさっくり説明すると、

インサイダー取引は、1.「出来る人が限られて」2.「大きな利益が」3.「確実に」入手できる方法なので、これを認めてしまうと株式の購入を誰もしなくなり(インサイダーでなければ損をするから)、株式市場・ひいては経済が崩壊する

という社会的観点から禁止されている行為になります。この説明は「さっくり」なのでこれでは不十分と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

株は情報戦なので、インサイダー取引で用いる情報を取得するのも悪い行為ではないだろうと思うかもしれません。自分だけを考えるならそうです。が、そもそもの市場の参加を他の人がためらったら、取引が成立しません。

ただ、こういう社会的実害でインサイダー取引が禁止される行為であるという説明をしても、殆どの従業員の人にとっては「私には関係ない」と思ってしまいます。

残念ながら、研修を受ける方のほとんどは、自分事だと思わないと研修に反応してくださいません。なので、研修講師は、いかに自分事であるかを感じていただけるように工夫をしますし、自分ごととして感じやすいテーマを選びます。

ですが、インサイダー取引を自分ごとと感じていただけるような話し方をするのは、かなり大変です。幸いにして、今のところセキュリティ教育内容として盛り込むお話は受けたことはありませんが。

---最後までご覧いただき、ありがとうございます---

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