出所不明のGoogleFormアンケートがSNSでシェアされ、それに慣れることの危険

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【これは約 4 分の記事です】

TM Networkの「Get Wild」。この曲がシティーハンターのエンディングでフェードインしながら入ってくる演出が結構好きです。もちろん、曲も好きです。

で、この曲の歌詞を元にしたGoogle FormのアンケートがSNSでシェアされて話題になりました。

アスファルトタイヤを→「切りつける」「どちらとも言えない」 “Get Wildに関する意識調査”に小室哲哉も反応 – ねとらぼ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1704/12/news126.html

面白そうなので、一瞬回答しようとしましたが、

Googleフォームアンケート

ちょっと待て

Googleフォームへの直リンクでのシェアです。

つまり、こんなURLでのシェア

https://docs.google.com/forms/ナンタラカンタラ

アンケート文を見ましたが、

  • アンケート目的
  • アンケートの主体
  • アンケートで収集した情報の取扱

について一切書かれていません。

出所の分からないアンケートは答えるべきではない

見出し通りです。Get Wildの歌詞について答えるだけなら問題ないかと思いましたが、この質問を皮切りにしてどんな情報を収集してくるかわからないので、アンケートには答えませんでした。

Googleフォームは不審なアンケートへの対応をしてはいる

アンケートフォーム、Google以外のところで作成すると、本人が気づかないうちに、IPアドレスなど利用者個人が特定出来る情報を取得し、それを確認することができます。

IPアドレスを取得すること自体が悪いことではないですが、運用主体がわからないところにIPアドレス情報が伝わるのは警戒したいところ。

Googleフォームはこういう懸念を想定していて、IPアドレス情報を集計者側で見ることはできなくなっています。

また、Googleフォームでは画像をURLから引っ張ってくることが可能です。ですが、アンケート画面で画像を出すときは、そのURLを利用するのではなく、Google自身で取り込んだ画像を表示しますので、URL閲覧時のログを利用してIPアドレスを特定する、ということはできません。

Googleフォームの意図しないかたちでの個人を特定できる情報の収集ができない工夫をGoogleはしています。不審なアンケートが広まる可能性を、Googleは考えた上で設計しているようです。

アンケートは出処が明確なページからリンクする

ですが、いくらGoogleが不審なアンケートが作られにくい仕様にしていても、入力者が正当な手段で解答を入力することを防ぐことはできません。例えば子育て支援のための情報収集と言って、犯罪利用のため子どもの情報を収集する、という可能性もあるかもしれません。

もちろん、有用なアンケートもありえます。そのアンケートが信用に足るかを確認するには、内容もさることながら出処も確認する必要があります。

なので、シェアする際にはGoogleフォーム直接リンクではなく、そのアンケートの出処がわかるリンクを紹介すべきです。アンケートを作成する側も、それを考慮してアンケート紹介ページを作るべきでしょう。

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